大学受験を見守る日記

2018年受験終了で4月から二年生になります

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海外で卵子提供による不妊治療を勧められた話

やっぱり受験とは関係ありません。

現在高校3年の息子が小学校3年を終えて海外赴任になった夫の帯同家族として、とある国に引っ越した時、うちには4歳の娘もいました。

引っ越して一ヶ月ちょっとの時その娘が亡くなりました。

その詳細についてはここに書けるほど乗り切ってはいないので割愛しますが、子供を亡くした親というのはもう一人子供が欲しくなるものなのでしょうか。

しばらくして妊娠したのですが、流産してしまいました。

その時の話です。

 

妊娠反応がスーパーで売っている試薬で出たので病院に電話をして予約を取りました。

病院でエコーするもなかなか確認できず、おそらく流産だろうと言われました。

その時問診票に結構詳しく家族構成や妊娠経験などを書いていたので、先生は子供を亡くしたばかりということを知っていました。

もう一人子供が欲しいなら助けるよ、というようなことを言われた覚えがあります。

そこで始めたのが排卵誘発剤を飲むという方法でした。

詳しくは忘れてしまったのですが、排卵後何日かして妊娠しているかどうか病院で検査したような記憶があります。

それを二、三ヶ月繰り返して成果がなく、先生に不妊専門外来を紹介されました。

 

そこではまず女性ホルモンの数値を調べ妊娠できると判断されたので人工受精をすることになりました。

自分で毎月何日から何日までお腹に注射をしました。それが終わると病院に行って卵子が育っているかどうかエコーで確認します。十分育ってじゃあ明日だなどというタイミングを見計らって人工受精するのです。

日本では自分でお腹に注射することはないようですが、その国では病院で注射の仕方の説明を受けただけです。

その後保険との兼ね合いもあるのですが、うちは確か自費が五千円ほどで使い捨て注射器と薬が自宅に送られてきた記憶があります。

そのセットにビデオが入っていてどうやって注射をするか丁寧な説明がありました。

それを確か2回か3回繰り返したような気がします。

まあ結論から言うと妊娠はしませんでした。

 

そこでオフィスで通訳も交え先生とお話です。

日本の病院とは本当に違いオフィスという感じなのです。

 

あなたはもう42歳だから妊娠は難しい、そこで健康な若い女性の卵子を使って体外受精させあなたのお腹に戻せばうまくいくかもしれない。

と普通に言われました。

うまく着床すればはたからはあなたの子供としかわからないし、それを知っているのはここにいるメンバーだけだと説明されました。

妊娠から無事出産に至る確率は、この病院では25パーセントと言われたような気がします。結構いい数字でしょう、と言われました。

四分の一、確かに悪くないような気もしますね。

 

だけどこの病院には日本人の卵子提供者はいないのよ。白人と黒人はいるけどアジア人は揃えてないの。

日本人を望むなら日本人が多く住んでいるところのエージェントを通さなければならないから費用がそのぶん多くかかるわね。

 

というようなことを言われました。

おったまげじゃないですか?

私は薄々子供はもう無理って思っていたのでなんとなく踏み出した不妊治療に未練はなかったです。

だってもう笑い話ですよ、卵子提供して産めばあなたの子供じゃないってわからないって言われても、提供してくれる卵子が白人や黒人だったら誰が見ても私の子供じゃな

いし・・・。

 

ただわかったのは卵子提供による出産は普通にできちゃうんだなっていうことです。

いやもちろんやりませんでしたよ。

この話も身近な友達には一切していません。それは娘がなくなった話と切っても切り離せないので聞く方も反応に困ると思うので。